Unityを用いた都市災害シミュレーション
今回は学生の方から自由課題として提出する為の成果物を作りたいというご相談です。
今回は目的とちょっとした条件だけが決まっていて、何を作るかというのは決まっておらず、その提案からお願いしたいというご依頼でした。
その条件というのが、
- 災害関係の研究を専攻しているので、それに絡めた成果物を作りたい
- パソコンのプログラムであること
- 3Dを取り入れたい
という3点でした。
そこで、打ち合わせの結果、3Dで表現された都市に津波を起こした様をシミュレートするというものを作ることに決まりました。
(なお、シミュレートは学術的厳密なものではなく、映像作品に近い雰囲気的なもので良いとのことでした)
3Dを条件としてツールを考えるならば、無償で使用できる高性能なUnityしかないということで、使用ツールはUnityに決まりました。
さらに、Unityでは国交省が提供する実際の都市データが取り込めるので、それも使用することが決まりました。
そこからは、
- Unityのインストールやセットアップ、環境構築などの手助け
- 三人称視点の人型モデルを組み込む為の「Third Person Character Controller」というキットの組み込み
- 国交省の3D都市モデル「PLATEAU」のインポートと各種設定
をご案内して、3Dモデルが都市を歩き回れるところまでをサポートしました。

その次の段階として、水を流すにはどうしたらいいかということで、流体シミュレーションをするなら「Zibra Liquids」、CGとして表現するだけでよいなら「Blender」を使用してはどうかというご案内をしたところで、費用的にも難易度的にも難しそうだということで、断念されてしまったようです。
結果的にはかなり限定的なサポートとなってしまいましたが、こちらにとっても未知のことも多く、楽しく勉強させていただきました。
提示費用に応じて柔軟に対応した結果、今回は残念ながら最後までのお付き合いとはなりませんでしたが、かけられる費用の中でどこまで出来るのか、話し合いで臨機応変に対応できるのは当社の強みでもあると自負しております。